[ 新刊情報 『ラバウル温泉遊撃隊』 ]
7月発売 『ラバウル温泉遊撃隊』(新潮社)

5月19日、
ニューオータニで行われた
パプアニューギニアのマイケルソマレ首相来日記念パーティに
出席してきました。
ニューギニア航空のサイトです。
http://pngtourism.jp/
パプアニューギニア政府観光局のサイトです。
http://pngtourism.jp/

ソマレ首相との写真です。
ソマレ首相はラバウルのご出身。

この写真は、高台から見下ろすシンプソン湾。
かつて、
「南洋の真珠」と呼ばれていたほど、
今もラバウルは美しいところです。
第2次世界大戦中、
ラバウルには、
最大規模を誇る海軍航空隊がありました。
また、陸海軍あわせたら、
10万とも言われる兵が駐留していたのです。
その陸海軍の兵士たちは、
シンプソン湾にある活火山を「花吹山」と呼び、
山の麓に湧く温泉を「花吹温泉」と名づけて、
温泉に癒されていました。
花吹温泉以外にも、
ジャングルの奥地には、
陸軍228連隊の方々が入っていた
「宇奈月温泉」がありました。
宇奈月温泉が湧く周辺には、
通称、“温泉遊撃隊”、温泉ゲリラが存在したのです。
かつて激戦地だったラバウル、
そして、花吹温泉、宇奈月温泉を
2006年に訪ねた様子は、
旅チャンネルの『山崎まゆみのラバウル秘湯探訪記』で
現在も放送されています。
http://www.tabi-ch.net/tabichnet_overseas_hito_yamazaki
本書では、
大戦中に温泉に入った日本兵の方々に聞き取りをし、
また、現地でも温泉入浴していた日本兵を懐かしむ
ラバウルの古老たちからも話を聞き、
わたしが、
「戦場の温泉」というテーマに取り組んできた日々を
奮戦記録風にまとめました。
このテーマで日本兵、現地の人たちに話を聞くうちに、
戦時中を精一杯生きた日本人がいかに美しかったか、
その姿がだんだん見えてきました……。
日本人と温泉の関係性を紐解く、
ひとつのきっかけになれば、
戦時中、懸命に戦った日本人の姿を描けたらと
この本をしたためました。

ラバウルの精霊・トゥブアン。
シンシン(お祭り)の時には、
ぴょんぴょん飛び跳ねながら行進します。
漫画家の水木しげるさんも、
大戦中はラバウルに駐留していました。
このトゥブアンとの出会いで、
「ゲゲゲの鬼太郎」などの話を生み出したといわれています。
これから随時、
「ラバウル温泉遊撃隊」新刊情報とあわせて、
美しいラバウルの写真をアップしていきます。