DIARY 日記・エッセイ

2007年02月24日

[ ひとり言 ]

しんぶん赤旗

先々週に、しんぶん赤旗の「ひと」の欄の取材を受けました。
先日、出来上がった原稿を拝読させて頂いたのですが、
そこには、とても快活で爽やかな私が描かれてありました。
自分のことですからね、とても恥ずかしくなりましたが(笑)、
何より、私の温泉に対する思いを受けて下さっていた原稿で、
素直に、嬉しく感じました。
掲載日が決まりましたら、こちらでご報告を致します。

取材をして記事を書いてくださったのは、社会部の記者のUさん。
取材終了後、あたたかい陽射しのなかで写真撮影をしながら、
「短い文章で、人を紹介するのは難しいですよね。
 大変ですね。
 私も、たくさんお話しちゃったからなぁ・笑」
と話をしてみると、
「難しいですけれども、取材の時にその人の思いを受けて、
 その1点だけで構成すればいいですから」
といった内容の話をしてくださいました。

ちょうど、その時、「戦場の温泉」をテーマとした原稿を書こうと、
構想を練っていたのですが、どうも、何も思いつかず、
本当に困っていたので、私にとってはこの言葉がとても有難かったのです。

その時、私は、今まで取材をしてきた多くのデータを
なんとかうまくまとめよう、整理しようとしていたのです。
そっかぁ、そうだな。
そういえば、最近、戦争体験者と直接会っていなかったな。
まずい、まずい。
彼らの思いは……、と思い、ここ数日は人に会うようにしています。

まだまだ、先は見えない作業ですが赤旗のUさんとの出会いで、
少し明かりが見えてきました。
Uさん、ありがとうございました。

やはり、自分を創るのは、人との出会いが大きいのだなと思う出来事でした。
これからも、多くの人と実りある出会いをしたいなぁ。

2007年02月15日

[ お知らせ海外の温泉 ]

「山崎まゆみのラバウル秘湯探訪記」

ナレーションいれ.JPG

昨日は、「山崎まゆみのラバウル秘湯探訪記」のナレーションを入れてきました。スタジオで、映像を見ながら声を入れるのことは、初めての経験だったのですが、難しいんですねー。つい、伝えたい思いが先にたってしまい、感情をこめてナレーション原稿を読んでしまうものだから、ディレクターに、「山崎さん、感情は半分に。そんなに感情が入っていたら、映像とバランス取れないよ……」な〜んて言われてしまいました。(笑) 何度も何度も撮り直しをし、何時間かかったのだろう。(苦笑) 昨日は番組の前編のナレーション入れ、3月には後編のナレーション入れがあるので、今度は、もう少し頑張ってみよう。

今回は、私にとって、とても思い入れのある仕事となりました。昨年の9月に行った取材・撮影班も、私がお願いしたスタッフの方々でした。本当にスタッフの方々に恵まれ、幸せな仕事でした。ご覧になって頂ける皆さんに、何かが届きますように……。

放送の詳細は以下の通りです。
SKY PerfecTV!277ch
または、ケーブルテレビの
旅チャンネルにて放送

「山崎まゆみのラバウル秘湯探訪記」
前篇は、3月4日(日)14時から
後篇は、4月8日(日)14時から


また、番組宣伝のために、古瀬絵理さんがMCをされています
「旅ちゃんガイド」にも出演します。
放送は、
3月1日から3月14日の毎日放送。
放送時間は、1日3回、
8時15分〜
平日 19時〜
土日 12時〜
28時〜
です。

どちらもリピート放送があります。

2007年02月13日

[ お知らせ ]

掲載記事とTV出演のお知らせです。

ここ数週間、原稿を書くために旅に出ていないのですが……、
全然、はかどらない。(泣) なんて、ここで告白してどうする、ですね。(笑)
今から、頑張らないとー。ふぅ〜。

さて、ハンガリーで湯めぐりをしてきた記事が掲載されます。
今週発売号(2月15日・木曜売り)の『週刊文春』のグラビアページです。
ご覧になってみて下さい。

2月16日(金曜日)放送の日本テレビ『ラジかるッ』
(月曜〜金曜の午前9時55分から生放送http://www.ntv.co.jp/radio/)
に出演します。私が出ますのは、午前10時半前後くらいからの
「温泉ミシュラン」というコーナーです。
今回は都内の温泉からの中継です。

明日は、旅チャンネルの『山崎まゆみのラバウル秘湯探訪記』
(前編、後編とも1時間番組)のナレーション入れと、
番組の宣伝のための番組収録があります。
出来上がった映像に声を入れるわけですが、
どんな風に仕上がっているか楽しみだな。
あ、ナレーション原稿をチェックするのを忘れてた!

2007年02月11日

[ お仕事仲間 ]

愛浴仲間 

私は写真が大好きで、時間があれば写真展に足を運ぶようにしています。雑誌を見る時も、情報を得るというよりも、ぱらぱらとめくり、気になる写真を見つけては誰が撮っているのか撮影者のクレジットを見てばかり。そうしたなかで、「この写真、すごいな」と、私に強い印象を与えてくれる写真と出会います。その度に、クレジットを見るわけですが、同じ名前だったりするのですね。ただ単に、好みなだけですね。(笑)

大好きな写真家に管洋志さんがいらっしゃいます。ここ近年、料理写真なども撮られていますが、ずっとドキュメンタリー写真を撮られてきた方です。多くの著作物を発表されていますが、なかでもバリを撮影した「バリ・超夢幻界」では、土門拳賞を受賞され、今も、新しい作品作りに懸命に写真を撮られています。

私は、管さんの写真が好きで好きで。この写真を撮る瞬間に立ち会いたいという思が強くなり、管さんにお手紙を出しました。今から思えば、それはもう、熱を込めたラブレターだったと思います。(笑) 後になり、管さんにも、「君の手紙さ、熱烈だったよ。くどかれちゃったな……」と、苦笑い。その後、一緒に仕事をする機会に恵まれ、アジア各国を旅しました。管さんの旅のスタイルにとても影響を受けましたし、作品作りにおける真摯な姿に尊敬の念を抱いています。そして、有難いことに、今でも親しくお付き合いをさせて頂いています。

そうそう、私が「愛浴家」と名乗るようになったのも、管さんに、「温泉ライターなんてつまらないじゃい。“愛浴家”なんてどう?」と、名づけて頂いたことからです。今から思えば、私が依頼する温泉の撮影をされる時は、ご自身も“愛浴家”だったのですね。(笑)

今日と明日、管さんの活動の一端が見える写真展が行われています。ご自身の写真の展示ではないのですが、広尾の商店街で子供たちの写真を展示してあるのだそうです。私は、明日、行ってみようと思っています。明日も暖かい日差しの一日だといいな。ご興味のある方は、管さんのHPにてご覧下さい。(http://www.debochan.com/)

2007年02月01日

[ お知らせ ]

ご冥福をお祈り致します。

私が今の「温泉ライター」になるきっかけとなった連載、
「混浴美女秘湯めぐり」が『BE−PAL』誌面でスタートしたのが1998年12月。

当時、私はフリーライターになって駆け出しの頃で、
温泉の撮影にも取材にも、全くといっていいほど慣れていませんでした。
そんな私と、連載がスタートした時から一緒に旅をし、
2003年2月の連載終了時までの約8割を撮影して下さったのが、
写真家の西脇要さんでした。

西脇さんとは、本当に日本各地をよく旅しました。
北は知床から、南は鹿児島県の硫黄島まで。
真冬の2月、北海道の芽登温泉へ行った時には、
道が凍結し、乗車していた車が横転しそうになりました。
早春の頃に栃木県の三斗小屋温泉へ行った時には、
山道に迷い、チョコレートを分け合いながら下山をしてきました。
文字通り、苦楽をともにしてきた、
私にとってかけがえのない写真家でした。

もちろん、当時の編集長や担当編集者が支えて下り、
読者がいて下さったからこそ企画が成立していたわけです。
しかし、あの連載が4年3ヶ月も続いたのは、
西脇要さんのアーチストとしての写真の力が大きかったからだと、
私は思っています。

実は、2002年の初夏、西脇さんは病で倒れられ、
ここ数年、闘病生活を強いられてきました。
一度は、復帰を果たされ、写真を撮られていたのですが……。
昨年末に再発。
そして、今年の1月10日、西脇さんはお亡くなりになりました。
1月13日、告別式へ行って来ました。
告別式には、闘病日誌があり、
そこには、私へのメッセージが遺されていました。

本当は、もっと早くに、こちらでお知らせするべきでした。
しかし、どうしても気持ちが整理出来ずに、言葉になりませんでした。
ご報告が遅くなってしまいましたことをお詫び申し上げます。

先週末、仕事で新潟に帰りました。
故郷の慣れ親しんだ雪景色に触れて、
越後湯沢温泉の友人達とたわいもない話をして、
ようやく、今、お知らせすることができるようになりました。

西脇さんのお写真は、みた者の心に残る写真ばかりでした。
西脇さんは、カメラを手にしている時が一番、輝いていました。
もっともっと、写真を撮りたかっただろうに……。
悔やまれます。

こうして命がある今、
しっかりと時を過ごさなければいけないな。
西脇さんに恥ずかしくない仕事をしなければいけない。
今は、ただただそう思うばかりです。

西脇要さんのご冥福をお祈り致します。

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