DIARY 日記・エッセイ

2009年02月15日

[ パリで開催「雪国と温泉展」 ]

「雪国温泉旅館」開館3時間前。

そして苦労して準備をしてきた当日――。

この広いフロアで、
「雪国温泉旅館」を開館することに至りました。

雪国と温泉展 準備 説明会.JPG
まずは皆さんに、それぞれの持ち場の説明。
雪国旅館を作る設置準備をお話しし。

雪国と温泉展 準備1.JPG
準備中。

雪国と温泉展 準備中 お米炊いてます。.JPG
新潟のこしひかりのおにぎりでおもてなしをしますので、
若女将、お米炊いています。
左・ホテル小柳の野沢奈央さん、
右・貝掛温泉旅館長谷川秀美さん。

そして出来上がった雪国温泉旅館は、
雪国と温泉展 階段.JPG
雪国温泉旅館は日仏文化センターの3階の広い展示場で、
雪国の温泉旅館を再現しました。
「国境を越えるとそこは雪国だった」を模して
「階段をのぼるとそこは雪国温泉旅館だった」と意味づけて、
階段の脇には雪国を彷彿させる写真を飾りました。

雪国と温泉展 玄関.JPG
ここが玄関。
着物姿の主人と女将が出迎えます。

雪国と温泉展 こあがり.JPG
そしてこのこあがりでお茶とお菓子で一服して頂きます。

雪国と温泉展 浴衣コナー.JPG
こちらのコーナーでは、
浴衣を着ておくつろぎ頂きます。

雪国と温泉展 宴会場.JPG
展示会場の中央には宴会場として座敷を作りました。
準備に忙しい美しき女性は、
佐渡のホテル吾妻さんの若女将深見聖子さんです。

雪国と温泉展 客室.JPG
客室を模した畳の間には
こたつを用意しました。
ここでお餅を焼いておだしします。
炭に火をおこしているのは
ホテル小柳の若旦那野沢隆義さん。

そしてこれはお風呂場。
雪国と温泉展 お風呂場.JPG
温泉コーナーでは
おけに温泉のもとを入れた湯をはり、
香りを楽しんで頂き、手を湯に浸けてくつろいで頂きます。

雪国と温泉展 バー.JPG
このコーナーでは
新潟の地酒の効き酒ができます。
今回の旅は『麒麟山』で知られる宮尾酒造の専務にもご同行頂きました。

お客さんをお迎えしてからは、
もう凄い人ごみで、
写真では全く雪国温泉旅館の様子がわからなくなってしまったので、
準備中をご覧頂きました。
だってこんなに……。
雪国と温泉展 混み合う様子.JPG
嬉しい風景です。


「越後湯守人&若女将の挑戦記」もあわせてご覧下さい(^^)
http://onsen8.niiblo.jp/

[ パリで開催「雪国と温泉展」 ]

「雪国と温泉展」までの長い道のり。

2月2日〜7日まで開催された
雪国と温泉展。


ことの始まりは、
2008年1月18日に
当時の国土交通省冬柴大臣から
YOKOSO!JAPAN大使に任命して頂きましたあの日、
同じくYOKOSO!JAPAN大使になられた
パリの日仏文化センターの服部祐子大使と
「パリで、日本の温泉のPRができませんか」と、
相談してみたことから始まった。


服部大使からは、
「パリの方々は、とても日本に興味を持っています。
けれどもまだ日本の地方文化の発信や
掘り下げた文化の発信はまだまだです。
温泉も、そんなに認知されているわけではありませんね。
ただ、パリの人はストーリーを組み立ててあげて、
きちんとその土地の風土を説明してあげないと、
なかなか納得しませんよ」
と、そんなことを話して下さった。

それが下記のサイトにある会場でのことだ。
http://www.ingsnet.com/blog/mayumi/archives/2008/01/19/yokosojapan.html


それならと、
昨年の1月から服部大使とメールのやり取りが始まった。

私は、
「日本の錦絵で温泉をPRするのはどうでしょうか?」と、
錦絵の写真をメールで送ったり、
他にも、いくつか実現しそうなもので
パリの方に興味を持って頂ける企画を提案してみた。


そんな、あれこれずっと考えている時に、
ふと新聞で、
「パリでは日本の小説や漫画が人気」という記事を読み、
これだ!と思い、
「雪国がうんだ日本が誇るノーベル文学賞作品」ということで、
新潟の雪国の温泉地を紹介しようと考え付いた。


その企画を服部大使に提案したら
「それはいいわ!」とご快諾を頂いた。


それから、
新潟県庁内に2008年4月にできた
新潟県観光局の観光局長のSさんに相談をし、
そして、
新潟県旅館組合青年部長の柳一成さん、
(松之山温泉 ひなの宿千歳の若旦那 http://www.chitose.tv/ 
事務局長の高橋五輪夫さん、
(越後湯沢温泉 雪国の宿 高半 37代目の若旦那
http://www.takahan.co.jp/ )
雪国観光圏のリーダー井口智裕さん
(越後湯沢温泉  旅籠井仙の若旦那 http://www.isen.co.jp/)
に相談をした。


もともとこの方々とは、
新潟県中越地震後の風評被害でお客さんが離れてしまった時期に、
柳さんとは表参道にある新潟旅情報信館ネスパスで講演をしたこともある。
井口さんにはじっくりとお話を伺ったこともあり、
高橋さんとは何度も会合でお話をさせて頂いていて、
気軽に、こうした企画を持ち込める人間関係が出来ていた。
この方々なら、話を聞いてくれるかもしれないと思ったのだ。


やはりその通りだった。
「まゆみさん、やりましょう!」
「せっかくまゆみさんが繋いで下さったご縁ですから」
「お金は私達が、いかおうにしても集めます。
 やりましょう!」
そんな力強い返事だった。


そこには全く迷いはなく、
お金がかかるから……とか、
何かしらの言い訳も一切なかった。


そう言って頂けるのであれば、
私も気持ちもさらに盛り上がるもの。
新潟のために、
彼らのためにも必ず成功させないと!と、
大きな責任を感じた。


そして
服部大使が日本にいらっしゃった時に、
柳さん、高橋さんに会って頂いた。


この企画展での、
私の大きな役割は多くの人を繋ぐこと。
まずは、
昨年の11月にパリの日仏文化センターへ下見に行ってきた。

パリでは服部大使との打ち合わせ、
そしてセンターの把握。

それから、
観光庁の方にお願いをして
日本政府観光局(JNTO)のパリ支局長をご紹介頂き、
また、在フランス日本大使館の方紹介してもらい、
この企画展の後援をお願いした。
大使館のTさんには本当によくして頂いた。
当日は、公使からも祝辞を頂いたほどだ。

企画展のプレスリリースを
多くのパリの記者達(プレス)に配布して下さり、
当日、人を集めてくださったのは
JNTOのパリ支局長のHさんだ。
本当にありがたかった。


また、
これからの新潟県旅館組合青年部の活動を
広く知ってもらいたいと思った。
きっと、この活動を知った新潟の人たちも元気が出る!と思ったし、
何より、今後の活動をしていく上でも、
今回のことをまずは新潟県内で広く知ってもらう事が
とても重要だった。

私は、著書を出版する度に記事を書いて下さる
もう長い付き合いの新潟日報のN記者に
「Nさんに、取材してもらえないでしょうか」とお願いをした。
一度、準備中模様の記事を掲載して頂き、
結局、この欧州旅に同行もして頂いた。
N記者にも本当にお世話になった。


それから……、
何度も打ち合わせを重ね、
ここに至った。

雪国と温泉展 準備中 服部大使と.JPG
この企画展が出来たのは、
もちろん新潟県旅館組合の皆様にお世話になったのですが、
日仏文化センターの服部大使のご尽力があってのことです。
写真左が服部祐子大使です。

皆さんのお力添えがなければ、
実現しなかった企画展です。

皆様、
本当にありがとうございました。

この企画展準備期間の最も大きな収穫は、
もっともっと越後の人たちを大好きになれたこと。
皆さん、どんなに大変でも不満や愚痴を一言も言わないんですよー。
じっと歯を食いしばるというか。
その姿は人としてとても美しいものでした。
雪国の人は、じっとたえる底力をもっているんですねー。
その姿に心から感動していました。

そして、
そんな土壌で生まれ育った自分自身にも
誇りがもてました。

2009年02月08日

[ パリで開催「雪国と温泉展」 ]

マドリット 深夜の一時半

新潟発組み、成田発組みが合流し、
滞在するホテルのロビーで軽くミーティング。
このミーティングが終わったのが午後11時半だというのに、
これから酒場「バル」へ繰り出そう!と、
出かけました。

?Х?.JPG

マドリッドの日本大使館でお仕事をされていた
新潟県観光局長のSさんの後をついていったら、
こんなに美味しいものにありつけました。(^^)

?Х???醇H???????.JPG
熱々のオリーブオイルの浸したマッシュルーム、
いやいや美味しかったですね。
みんなでふ〜ふ〜しながら食べて。

?Х??????.JPG
でも、やっぱりベジョータの生ハムにはかなわなかった。
バルで「うめ〜」って言って盛り上がりました。

[ パリで開催「雪国と温泉展」 ]

新潟県若旦那&若女将の夢をのせて。

雪国と温泉展 シベリア上空.JPG

2009年1月29日、
新潟県旅館組合青年部の若旦那&若女将の夢をのせて
一路、スペインのマドリッドへ。
新潟空港発と成田空港発の2つに分かれて出発。
マドリッドで合流しました。

この日を迎え、
旅立つまで、
本当に色々なことを乗り越えてきました。

そして参加して頂いた方々は
若旦那若女将ですから、
まだ小さいお子さんがいらっしゃるのに、
欧州から新潟にお客を呼ぶぞ!
まずは、新潟のPRをせねば、
そんな思いで旅立ちました。

2009年02月06日

[ パリで開催「雪国と温泉展」 ]

無事に帰国しました。

雪国と温泉展 エッフェル塔.JPG

無事に帰国しました。

素晴らしい経験をしてきました。
まだ興奮さめやらぬ、
体も熱く感じます。

こちらの、
私のサイトはパソコンからしか更新が出来ませんが、
「越後湯守人 若女将の挑戦」ブログは、
携帯電話からも更新できたので、
現地からアップしました。

そして、
新潟県若旦那、若女将の一緒に旅をした皆さんも
更新してくれていまして、
欧州旅の写真などが盛りだくさん。
是非、ご覧になってください。
http://onsen8.niiblo.jp/

こちらのサイトでのご報告は、
一段落ついてから、
週末にでも写真満載でご報告いたします。

不在の間に頂きましたご連絡などは、
随時、お返事をしております。
まだご連絡が出来ていない方は、
もう少しお待ちくださいませ。
お待たせしておりまして、
申し訳ありません。

もう、無事に
仕事を始めております。

2009年01月28日

[ パリで開催「雪国と温泉展」 ]

いよいよ明日から

いよいよ、
明日、スペインとフランスへ向けて出発です。
大きな原稿は終わりましたが、
出発までにやり残したこと、
準備などなどで大忙し。(^^)
かる〜く、てっぱってます。

スペインとフランスへの旅は、
雪国の若旦那の方々と一緒です。
そこで私達の活動をブログで公開することにしました。
今日、開設です。
みんなで更新していきます。
そして、
みんなで力を合わせて、
新潟の温泉、日本の温泉のPRに頑張ってきます!
http://onsen8.niiblo.jp/d2009-01.html

今回は、新潟の十日町の着物、
そして五泉の帯を持っていきます。
着物.JPG

2009年01月06日

[ パリで開催「雪国と温泉展」 ]

雪国と温泉展の詳細

雪国の名湯.JPG

改めまして、
「雪国と温泉展」の企画展の詳細をお知らせします。


2月2日から1週間、
パリの服部祐子YOKOSO!JAPAN大使の
「日仏文化センター」
http://www.ccfj-paris.org/Nihongo/index-jp.html)で、
「雪国と温泉展」という企画展を開催します。

簡単に内容を説明をしますと、
パリの方々にも知名度の高いノーベル文学賞の『雪国』は、
雪深い越後の温泉地でうまれたという趣旨の企画展。

目的はフランスの方々に新潟の温泉をPRしようというもので、
新潟県旅館組合青年部の方々と一緒に企画を進めております。

具体的な内容は、
日仏文化センターの一番大きなホールを使い、
越後の温泉宿を再現し、
そこで、雪がもたらす温泉、酒、米などを含む
雪国の風土を伝えます。

2月2日のパーティーでは、
お集まり頂いた方々に
温泉を体験して頂き、
炊き立ての米を試食して頂き、
そして酒を振舞うというもの。

私は「雪国が生んだ温泉」と題して、
1時間ほどのお話をさせて頂く予定です。

2日のパーティーに集って頂く方は、
パリ在住のジャーナリスト、パリの市民、
そして日本が大好きなフランスの方々。

在仏日本大使館の後援名義を頂き、
日本政府観光局(JNTO)パリ事務所にもご協力して頂き、
国からもバックアップをして頂いております。

ご興味のある方、
プレスリリースなどは揃っておりますので、
是非、お声をかけてください。
資料などをお送りさせて頂きます。

この企画展に関しては、
成功も、失敗も含めて、
奮戦記をまたアップしていきます。

また、企画展後は、
ご報告の意味もこめて、
いくつか講演の予定もあります。
お知らせしてもいいタイミングがきましたら、
講演予定など、随時、報告してまいります。


雪国と温泉展 井仙打ち合わせ.JPG
雪国と温泉展の準備で
越後湯沢温泉へ。
いつも、
駅の正面にある井戸仙さんの水屋で
お打ち合わせ。

雪国と温泉展 井仙打ち合わせ 2.JPG

雪国と温泉展 集合写真.JPG
今回は、
パリから服部祐子大使をお招きして、
お打ち合わせ。

私も含めて青年部の方々は年齢が35歳前後。
インバウンドに対する気持ちは熱いけれども、
まだまだ経験が伴わないなかで、
日々、インバウンドの難しさを直面しながら準備を進めております。
もう1ヶ月をきりました。
がんばっていきます。

カレンダー

2014年12月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
このブログのフィードを取得