DIARY 日記・エッセイ

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2013年07月19日

[ 故郷、にいがたのこと長岡花火 鎮魂の「白菊」 ]

小学館ノンフィクション大賞の最終選考作品に

 毎年、8月2日3日に打ち上げられる長岡大花火大会。
 幼少の頃から、花火を見て育ちました。

 そして、長岡花火の礎を築いた伝説の花火師・嘉瀬誠次さんの物語を書きました。

 山下清の代表作である貼絵「長岡花火」は、嘉瀬さんの花火を作品にしたものです。
 今年91歳の嘉瀬さんは長岡で生まれ育ち、徴兵により軍隊に入り、千島列島の松輪島で終戦を迎えます。その後、3年間、シベリアで抑留され、復員後、長岡花火を上げてきました。
 ロサンゼルスオリンピックの閉会式など、世界各国で花火を打ち上げてきた嘉瀬さんが、もっとも花火を打ち上げたい地、それはシベリアでした。
「おらぁ、日本に帰ってこれた...ろも、生きて帰れなかった仲間のために、シベリアで鎮魂の花火をあげてえぇや」、そんな嘉瀬さんの言葉に多くの人が心動かされ、サポートします。
 嘉瀬さんが戦友に手向ける花火として用意したのは「白菊」。仏壇に手向ける供花のような白一色の花火でした。
 1990年初夏、その「白菊」を携えて嘉瀬さんはシベリアへ向かいます……。
 
 上の写真は、現在の長岡花火のものです。
 花火「白菊」は、豪華絢爛なスターマインとは全く違って、
 夜空に楚々と白い花が咲く花火。
 「白菊」の写真は、追々、アップしていきます。


この原稿を小学館ノンフィクション大賞に応募しました。
現在、最終選考作品に残っています。
最終選考会は来週です。
小学館ノンフィクション大賞 HP
http://www.shogakukan.co.jp/news/detail/_id_530223



こちらの花火は、
1990年に嘉瀬さんがシベリアで打ち上げた花火の映像から写真にしたものです。


嘉瀬誠次さんと。
実はこの取材を始めるずっと以前から嘉瀬さんをよく知っていました。
そんな話は、またこちらで書いていきます。(^^)

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