DIARY 日記・エッセイ

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2010年04月25日

[ お知らせテレビ・ラジオの仕事新刊情報 『ラバウル温泉遊撃隊』 ]

今夜放送 テレビ東京系列「ソロモン流」 22時14分〜

今日は大切な一日だった。
いま、取り組んでいるノンフィクションの
テ−マのキ−を握る方の取材だった。

ずっと連絡をとり、何回も手紙を書いて、
ようやく会って頂いた。

そういうお忙しい方でも、
一度、会えば人間関係ができてきて、
物事がスムースに運ぶようになるものだ。

全ては人に会うことから始まるというのが、
わたし流の取材。

会うまでにかなりの時間を費やしたが、
実際、会ってみればなんということもない。
全面的に協力してくれ、
次から次へと人を紹介して下さった。

ご自宅の書庫に案内して下さり
とても貴重な資料も貸して下さった。
いま手元に大量の本がある。
そして今夜は紹介して頂いた方への手紙を書かなくては。

なかなか会う時間を作って下さらなかった方が、
なぜ会ってくれたのか。
それはわたしが送っていた
拙著「ラバウル温泉遊撃隊」を読んで下さったからだと思う。

「非常にユニークな本だった。
 温泉ということを媒体にリアルな兵士の日常を描いている。
 本に出てくるラバウルの古老の話しがあるでしょ。
 戦争を知っているわたしにはあの言葉がリアルで、
 もう夢を見るほどだよ。
 夜中に寝言をいうようになったと家内から言われてる。
 あなたはわたしの脳を撹拌した(笑)。
 
 あなたの文章を読むと、
 あなたは非常に素直な人なのだとわかった。
 だから、私たちのこともあなたに記録してもらい
 後世に残してもらおうと思った」と。


こんなことを言ってもらえるなんて著者冥利につきる。
泣きそうだった。

苦労して書いた本が、
また次の仕事へとつながる。
著者としては、
一番嬉しい瞬間だ。


今日お会いした方は82歳。
いま、取材を申し込んでいる人は若くて80歳、
最年長になると92歳。
みんな「僕たちが見てきたことを語り継いで欲しい」とおっしゃる。
話を聞く者としては責任を感じる。

そして、わたしは
「必ず、書きます」と言いきってきた。
「そんなこと言って大丈夫???。
 相手が期待するよ、書く場所はあるの?
 書けなかったら、どうするの?」と心でつぶやく。


実は、このテ−マに興味を持ってくれた某雑誌の編集者が
明日の企画会議に出してくれることになっている。
一度、雑誌で書くことができたらいいのだが。
企画よ、通ってちょうだい!


これらの日本での取材を続けながら、
五月半ばから中国へ取材に行ってくる。
雑誌に書くことができたとしても、
早くて夏かな。


次に書くノンフィクションは、
『ラバウル温泉遊撃隊』の続編だ。

ラバウルカバー 小.JPG http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A9%E3%83%90%E3%82%A6%E3%83%AB%E6%B8%A9%E6%B3%89%E9%81%8A%E6%92%83%E9%9A%8A-%E5%B1%B1%E5%B4%8E-%E3%81%BE%E3%82%86%E3%81%BF/dp/410316431X

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

4時間の取材を終えて、切っていた携帯の電源を入れると、今日放送のソロモン流の担当ディレクターから留守電が入ってた。「まゆみさん、感想を聞かせてください」とのこと。

ソロモン流は、わたしの一時間のドキュメンタリーかもしれないが。確かに素材はわたしだが、流れる映像はディレクターの彼女の作品だ。

熱意をもってわたしを追いかけてくれ、わたしを理解しようと懸命に、きちんと表現しようと苦しんでいてくれたのが痛いほどに伝わってきたから、わたしはどんな完成品でも嬉しい。ありがたい。ありがたいという言葉以外は見当たらない。

彼女が、どんな風にわたしを理解して描いてくれたのか、いまはそれが楽しみ。

ソロモン流 三人組.jpg
わたしを追いかけてくれた
ディレクターのKさん、カメラマンのKさん。
ありがとうございました!!!

ぜひとも、ご覧ください!


今夜22時14分〜
テレビ東京系列
「ソロモン流」です!

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