DIARY 日記・エッセイ

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2009年08月31日

[ 新刊情報 『ようこそ!幸せの混浴温泉へ』新刊情報 『ラバウル温泉遊撃隊』 ]

「まゆみさんは、文字文字の世界へ行ってしまうの?」

この半年くらい前からでしょうか、
「まゆみさんは、
 写真のない文字だけの雑誌や書籍をやっていくんですか?
 ちょっと寂しいな……」

そういったことを言われる機会が何度もありました。

BE−PALの「混浴美女秘湯めぐり」の連載当時から
わたしを応援して下さる人たちは、
そう思う方がいらっしゃるみたいです。

「そんなことはありません!」

もちろん、これからどんどん歳を経ていきます。

けれども、
わたし自身の露出を求めてくれるTVや雑誌媒体があれば、
これからも、温泉入浴の写真撮影も、
TVの温泉レポートも、
喜んでやっていくつもりです。

実際、そろそろ書店に並ぶ
『ようこそ!幸せの混浴温泉へ』(東京書籍)は、
「見ているだけで幸せになれる」
「温泉に行きたくなる」をモットーに、
幸せそうな写真をメインに構成しています。

「ようこそ!幸せの混浴温泉へ」 川底.JPG
この写真は、
『ようこそ! 幸せの混浴温泉へ』で紹介されている、
大分県壁湯温泉で撮影したものです。

ただ、
「戦場の温泉」というテーマと向きあい、
『ラバウル温泉遊撃隊』という1冊のノンフィクションを書いてみて、
また、こういうテーマ性のあるノンフィクションを書きたいと
強く思っているのも事実です。

もともと、
小さい頃から本が大好きだったわたしは、
様々な本を読んできました。
それが、大学時代だったか、
丁寧に事実を積み上げていくノンフィクションにとても惹かれていったのです。

本を手にしただけでドキドキして、
ページをめくるごとに新しい発見があり、
面白いなーと、読み進めることができるノンフィクション。
人生観が変わるような良質なノンフィクションと出会う度に、
「いつか、わたしも、こんな仕事がしたい」と思うようになっていました。

そして、今回、ひとつのテーマと向き合い、
1冊を執筆する経験を得たのですが、
想像以上に苦労もしたけれど、
面白かった〜。(^^)

取材を終えてから、
何年も書けずに、
精神的に追い詰められた時期もありました。
本格的なノンフィクションを書いた実績のないわたしは、
今回の執筆でも苦労しました。

これはわたしの性分だと思うのですが、
テーマにのめり込むことは、さほど難しいことではないのですが、
一旦、のめりこんだテーマを引いて見て、
物語として構成していくことがとても難儀だったのです。

けれども、
新潮社のベテラン文芸編集者であるKさんと出会ったことが
最大の幸運でした。
より良い作品を作ることへの情熱があるKさんに、
指導して頂きながら、時には、叱咤激励もあり、
Kさんのサポートがあったからこそ、この本を書くことができました。
多分、Kさんに出会わなければ世の中に出なかった本です。
Kさんには、とても感謝しているのです。


『ラバウル温泉遊撃隊』が発売してまだ1ヶ月半ですが、
「うちでも、書きませんか」という雑誌媒体の編集者や、
ある書籍の編集者からも、
「うちでも、1冊、ノンフィクションを書いてみませんか」
と言ってくださる方々が現れました。

様々な技術を身に付けていく努力は必要ですが、
頑張って書いていくつもりです。

最後に。
ラバウルを出してからこんな風に言われることも多くなりました。

「もう、温泉以外のことを書いていかないと」

「温泉ライターとしてではなく、
 ノンフィクションライターとして次のテーマは?」と。

これも、
全くそんなつもりはありません。

5年後、10年後、
わたしが何を書きたいと思っているかわかりませんが、
今は、温泉をもっと掘り下げたいと思っていますし、
もしかしたら、
わたしが書かなければ記録に残らないかもしれないテーマが
たくさんありますので、
これからも温泉を突き詰めていくつもりです。

さて、明日は、某週刊誌から依頼がきた
著者インタビューをうけます。

また、新刊の「ようこそ!幸せの混浴温泉」も
多くの方に手にとっていただけます様に、
頑張ってプロモーションをしていきます。

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