2009年07月29日
[ 新刊情報 『ラバウル温泉遊撃隊』 ]
書評 「たぐり寄せた戦場のリアリティー」
2009年8月号『波』(新潮社)で、
(http://www.shinchosha.co.jp/nami/)
週刊朝日編集部の中村智志さんから
「たぐり寄せた戦場のリアリティー」と題して
本書をご紹介頂きました。
このテーマとであったのは、
週刊朝日のグラビア連載「アジア温泉極楽紀行」で、
アジア各地の温泉を巡っていた時のことでした。
その時の担当をして下さったのが中村さんでした。
中村さんは、
「段ボールハウスで見る夢」(草思社・
後に、「路上の夢」として講談社文庫)
で講談社ノンフィクション賞を受賞し、
http://www.amazon.co.jp/%E8%B7%AF%E4%B8%8A%E3%81%AE%E5%A4%A2%E2%80%95%E6%96%B0%E5%AE%BF%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%AC%E3%82%B9%E7%89%A9%E8%AA%9E-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%B8%AD%E6%9D%91-%E6%99%BA%E5%BF%97/dp/4062733501
近著には、
「大いなる看取り
山谷のホスピスで生きる人びと」(新潮社)
があります。
http://book.asahi.com/review/TKY200805270130.html
わたしもこんなノンフィクションを書きたいなと、
憧れているノンフィクション作家ですので、
今回のことは、とて嬉しかったのです。
中村さんは、
「著者がアンテナを全開にして向き合う情景が浮かんできた」
という言葉で、
書評をしめてくださいました。
実は、これ、本当で(^^;)。
元日本兵から話が聞けた!と大喜びをし、
日本兵との、60歳ほどの年の差の壁も
冗談言って大笑いしながらなんとかコミュニケーションを取り、
戦時中の悲惨な話には何度も涙しました。
また、なかなか出版が決まらずに、
けれども取材をした元日本兵たちは、
どんどん体調も悪くなるし。
焦る日々を送りました。
企画が通ってから約半年ほどで、
担当編集者と文字通り“二人三脚”で本を作り、
ようやく本が出来上がったといっては、
号泣し。
まだ、
発売して間もないですが、
今日、読者からお便りを頂きました。
どんな本でも簡単に作ったものはありませんが、
本書は、わたしなりに力を尽くした1冊ですので、
読者からのお便りに、
また、涙しました。
読んで下さった方に、
何かが届きますように。
どうぞ、
本書をお手にとってみてください!