DIARY 日記・エッセイ

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2009年02月15日

[ YOKOSO!JAPAN 大使パリで開催「雪国と温泉展」故郷、にいがたのこと ]

「雪国と温泉展」までの長い道のり。

2月2日〜7日まで開催された
雪国と温泉展。


ことの始まりは、
2008年1月18日に
当時の国土交通省冬柴大臣から
YOKOSO!JAPAN大使に任命して頂きましたあの日、
同じくYOKOSO!JAPAN大使になられた
パリの日仏文化センターの服部祐子大使と
「パリで、日本の温泉のPRができませんか」と、
相談してみたことから始まった。


服部大使からは、
「パリの方々は、とても日本に興味を持っています。
けれどもまだ日本の地方文化の発信や
掘り下げた文化の発信はまだまだです。
温泉も、そんなに認知されているわけではありませんね。
ただ、パリの人はストーリーを組み立ててあげて、
きちんとその土地の風土を説明してあげないと、
なかなか納得しませんよ」
と、そんなことを話して下さった。

それが下記のサイトにある会場でのことだ。
http://www.ingsnet.com/blog/mayumi/archives/2008/01/19/yokosojapan.html


それならと、
昨年の1月から服部大使とメールのやり取りが始まった。

私は、
「日本の錦絵で温泉をPRするのはどうでしょうか?」と、
錦絵の写真をメールで送ったり、
他にも、いくつか実現しそうなもので
パリの方に興味を持って頂ける企画を提案してみた。


そんな、あれこれずっと考えている時に、
ふと新聞で、
「パリでは日本の小説や漫画が人気」という記事を読み、
これだ!と思い、
「雪国がうんだ日本が誇るノーベル文学賞作品」ということで、
新潟の雪国の温泉地を紹介しようと考え付いた。


その企画を服部大使に提案したら
「それはいいわ!」とご快諾を頂いた。


それから、
新潟県庁内に2008年4月にできた
新潟県観光局の観光局長のSさんに相談をし、
そして、
新潟県旅館組合青年部長の柳一成さん、
(松之山温泉 ひなの宿千歳の若旦那 http://www.chitose.tv/ 
事務局長の高橋五輪夫さん、
(越後湯沢温泉 雪国の宿 高半 37代目の若旦那
http://www.takahan.co.jp/ )
雪国観光圏のリーダー井口智裕さん
(越後湯沢温泉  旅籠井仙の若旦那 http://www.isen.co.jp/)
に相談をした。


もともとこの方々とは、
新潟県中越地震後の風評被害でお客さんが離れてしまった時期に、
柳さんとは表参道にある新潟旅情報信館ネスパスで講演をしたこともある。
井口さんにはじっくりとお話を伺ったこともあり、
高橋さんとは何度も会合でお話をさせて頂いていて、
気軽に、こうした企画を持ち込める人間関係が出来ていた。
この方々なら、話を聞いてくれるかもしれないと思ったのだ。


やはりその通りだった。
「まゆみさん、やりましょう!」
「せっかくまゆみさんが繋いで下さったご縁ですから」
「お金は私達が、いかおうにしても集めます。
 やりましょう!」
そんな力強い返事だった。


そこには全く迷いはなく、
お金がかかるから……とか、
何かしらの言い訳も一切なかった。


そう言って頂けるのであれば、
私も気持ちもさらに盛り上がるもの。
新潟のために、
彼らのためにも必ず成功させないと!と、
大きな責任を感じた。


そして
服部大使が日本にいらっしゃった時に、
柳さん、高橋さんに会って頂いた。


この企画展での、
私の大きな役割は多くの人を繋ぐこと。
まずは、
昨年の11月にパリの日仏文化センターへ下見に行ってきた。

パリでは服部大使との打ち合わせ、
そしてセンターの把握。

それから、
観光庁の方にお願いをして
日本政府観光局(JNTO)のパリ支局長をご紹介頂き、
また、在フランス日本大使館の方紹介してもらい、
この企画展の後援をお願いした。
大使館のTさんには本当によくして頂いた。
当日は、公使からも祝辞を頂いたほどだ。

企画展のプレスリリースを
多くのパリの記者達(プレス)に配布して下さり、
当日、人を集めてくださったのは
JNTOのパリ支局長のHさんだ。
本当にありがたかった。


また、
これからの新潟県旅館組合青年部の活動を
広く知ってもらいたいと思った。
きっと、この活動を知った新潟の人たちも元気が出る!と思ったし、
何より、今後の活動をしていく上でも、
今回のことをまずは新潟県内で広く知ってもらう事が
とても重要だった。

私は、著書を出版する度に記事を書いて下さる
もう長い付き合いの新潟日報のN記者に
「Nさんに、取材してもらえないでしょうか」とお願いをした。
一度、準備中模様の記事を掲載して頂き、
結局、この欧州旅に同行もして頂いた。
N記者にも本当にお世話になった。


それから……、
何度も打ち合わせを重ね、
ここに至った。

雪国と温泉展 準備中 服部大使と.JPG
この企画展が出来たのは、
もちろん新潟県旅館組合の皆様にお世話になったのですが、
日仏文化センターの服部大使のご尽力があってのことです。
写真左が服部祐子大使です。

皆さんのお力添えがなければ、
実現しなかった企画展です。

皆様、
本当にありがとうございました。

この企画展準備期間の最も大きな収穫は、
もっともっと越後の人たちを大好きになれたこと。
皆さん、どんなに大変でも不満や愚痴を一言も言わないんですよー。
じっと歯を食いしばるというか。
その姿は人としてとても美しいものでした。
雪国の人は、じっとたえる底力をもっているんですねー。
その姿に心から感動していました。

そして、
そんな土壌で生まれ育った自分自身にも
誇りがもてました。

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