2008年07月02日
[ YOKOSO!JAPAN 大使面白い本 ]
中国人青年が見た日本の“夜桜”
私は面白い本に出会うと、
その物語の世界から抜け出せずに、
どっぷりと浸かる癖があります。
例えば、
印象深かったシーンが夢に出てきたり、
ふとした時に、
そのシーンに自分も立っていたり、
時には、
人間くさい主人公がずっと私の心に居座ったり……、
そんな幸せな妄想が何日も続きます。
職業柄、出来る限りたくさんの本を読むようにしていますが、
実は、意外に、
私の心に「ズドン」って響き続ける本って、少なくて。
『にっぽん虫の眼紀行 〜中国人青年が見た「日本の心」〜』
(文春文庫) 毛丹青(まお・たんちん)著
は、大ホームランでした。
この本は、
毛さんが中国から日本へ来て、
四季折々の日本の季節に対する想いや
体験した話をエッセイ風に綴っているのですが、
“桜酒”をつくろうと執念をもやす男性との出会いの話、
「夜桜」なんかは、
上質な短編小説を読んでいるようでした。
毛さんが描く妖しい「桜」は、
私が感じていた桜とは全くの別物。
私たちにとっては当たり前の四季のうつろいも、
中国人作家・毛さんのフィルターを通すと
全く異なった風景に見えてくるから不思議。
是非、ご一読あれ!
ちなみに、桜酒の男は、
今でも私の心の中に生き続けているので、
しばらく、私はこの男と付き合っていくことになりそう(^^)
(妄想の中です)
さてさて、実は、毛丹青さん、
日本と中国で作家活動をされていて、
「ありのままの日本を中国本土へ紹介し、
日中文化交流に貢献した」と評されて、
YOKOSO!JAPAN大使でもある方です。
そんな毛さんが中国語版のブログに
私をご紹介くださいました。
http://blog.sina.com.cn/s/blog_4747bc0701009shl.html
今日、毛さんから
「山崎さんを紹介したブログ、
多数のアクセスあり、
大反響でしたね」と
お便りを頂きました。
毛さん、
ありがとうございました。
こちらは毛さんの日本語ブログです。
http://amaodq.exblog.jp/