DIARY 日記・エッセイ

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2008年02月16日

[ 故郷、にいがたのこと ]

『牛の角突き街道をゆく』

一月の半ば過ぎに発行された
『牛の角突き街道をゆく』(長岡地域振興局刊)。

この冊子は、
2003年の新潟県中越地震のもっとも被害がひどかったと言われている
旧山古志村(現在は長岡市)、長岡市大田地区、小千谷東山地区で暮らす人たちの
震災から現在に至るまでの復興の様子を伝えています。

そして、美しい棚田、牛の角突き、錦鯉、手掘り隋道……、
この地域ならではの古来からの伝統的な祭り、
産業、生活も記録されています。

私は「牛の角突きレポート」と「蓬平温泉」について書いています。

この企画に参加させて頂いたのは、
長岡地域振興局の安藤哲也さんから
「うちで書いてみませんか」とご依頼を頂いたからです。

安藤さんは、新潟県の県職員でありながら、
ご著書に『吏に生きた男:河井継之介』 (新潟日報事業社)なども執筆され、
また、「ながおか文の林」も創刊されたという文化的な活動をされている方です。

『牛の角突き街道をゆく』の一番最後のページにある
安藤さんが書かれた一文に、
「中越地震が起きなかったら、もう一度「鯉のいる村」の映画をみることも、
 原作の岩崎京子さんの児童文学を読み返すこともなかったと思う……」
とあります。
そして、安藤さんは、今回のこの冊子を企画し編集されました。

私の場合は……、
あの震災がなければ、
目の前の仕事に手一杯で、
故郷を思うことも、振り返ることもないままだったと思います。
自分の生まれ育った土地を知ろうともせずに、
今に至っていた、きっと。
あの震災があり、想いを新たにして、
こうして故郷の仕事もするようになりました。

故郷が傷ついてしまったという
あの胸がしめつけられる“痛い”とういう
みんなの気持ちから、
愛情ある新しいものが生まれました。

『牛の角突き街道をゆく』はこちらのサイトでも読めますし、
http://www.pref.niigata.lg.jp/nagaoka_kikaku/1199725257140.html
また、冊子を手にとって読みたいという方は、
長岡地域振興局(電話0258−38−2507 ngt111410@pref.niigata.lg.jp)
にお願いすれば送ってもらえると思います。

ご興味のあるかたは、ご覧になってみてください。(^^)

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