DIARY 日記・エッセイ

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2007年09月11日

[ 私のこと ]

温泉稼業のはじまり

今日は小学館の雑誌『DIME』の座談会に出席してきました。
私にとって懐かしい雑誌。

ちょうど10年前、物書きになりたくて、当時、勤めていた会社を辞め、OL生活からいきなりフリーランスのライターになった。まだライターの仕事の経験なんてほとんどなかったのに、いろんな雑誌に、「ライターです」と電話をしてはお仕事を頂いた。けれどもそんなに簡単に仕事にありつけるほど甘いものではなく、苦い経験もある。それでも、拾ってくれる人とはいるもので、最初に拾ってもらったのが『DIME』だった。

本当に駆け出しのライターで、なんでもやります、がんばります、といった気持ちでとにかく必死だった。

仕事を始めてしばらくして、拾ってもらったDIMEの編集者とご飯を食べている時に、「私、大失恋したばかりで……」なんて、お酒の席で話してしまったのが運の尽き(!?)、いえ、これが幸運なライター人生の始まりで、数日後に、「君は“失恋記者”だ」と言われ、失恋記者として誌面に出て書く仕事を与えられた。(要は、ひとつの物事を紹介するのに、読者に面白がってもらえるようにと、キャラクターをたてて、キャラクターが案内するという企画。)ちなみに失恋記者時代の原稿の書き出しは、「私の心はブルー。」から始まるもので、失恋にも負けずに明日を目指す痛い女のキャラクターだった。ま、本当に大失恋したばかりだったので、作りでも何でもなく、地でゆくキャラクターだった。(笑) 余談だが、編集者からキャラクターを立てて書くという参考になるからと「不肖・宮嶋」(http://www.fushou-miyajima.com)シリーズの本を与えられ、抱腹絶倒しながら読んだものの、失恋記者の記事にはあまり参考にならなかった。(^^;)

ライターを始めた頃は、まさか、自分が雑誌に出るなんて思ってもみなかったし、どちらかと言えば写真は撮る方が好きだったから、写真に撮られることが、とんでもなく苦痛で。編集者に「表情がかたい。鏡の前でニコパチ(笑顔)の練習をしろ」と言われ、本当に鏡の前で朝晩笑った。だが、今でも「写真の表情がかたい」とお叱りをうけることがあり、未だ勉強中だ。

何度かやらせてもらった失恋記者シリーズを見た、当時、DIMEの隣に編集部があった『BE−PAL』の元編集長に、「君、脱げる?」(ま、これは大げさですが。^^;)なんて、聞かれて、「喜んで!」と、BE−PALの「混浴美女秘湯巡り」の連載がはじまり、今度は、“混浴美女”というキャラクターを与えて頂き、全国の混浴温泉を訪ね、出逢った人とのエピソードを写真を交えて記す企画を4年3ヶ月やった。この仕事で温泉というテーマに出逢う。初めは編集者から授けて頂いたテーマだが、今は、「温泉」ほど書くのに素晴らしい舞台はないと思っている。

こうした編集者との出会い、
そして多くの方に支え、応援して頂きながら今がある。
どこにも足を向けて寝られず、立って寝るしかない。
「本当にありがとうございます」。

今日は神保町を歩きながら、
この10年をしみじみと思い出してしまいました。
“初心忘るべからず”ですね。(^^)

そうそう、座談会の内容ですが、それはトレンド情報誌の企画だけに内緒です。もちろん私は温泉についてお話をさせて頂きました。
10月2日発売だそうです。

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