DIARY 日記・エッセイ

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2007年03月29日

[ お知らせ ]

面白い本のご紹介です。

ずっと更新をさぼり気味で……。
もう、三月も末になってしまいました。
ここらで、少し、面白い本でもご紹介しようと思います。

温泉を紹介する本ではありませんが、
私の愛浴活動において、とても触発されたものです。


『トオサンの桜 散りゆく台湾の中の日本』(小学館刊) 
                     平野久美子著

戦前の日本教育を受けた台湾人たちの苦闘60年史。

日本統治下時代の台湾で日本語を学び、
大和魂を胸に秘めたトオサン(多桑)たちは、
激変した戦後社会をどう生き抜いたのか。
桜を愛し、日本への複雑な想いを抱くトオサン世代から
日本人へ贈る最後のメッセージ。
(この本の紹介文より抜粋)

台湾の温泉に行くと、私は、共同浴場を訪ねるようにしています。共同浴場には、必ずといっていいほど、この「トオサン」がいるのです。そして、日本人である私を見かけると、「日本の温泉いいねー」、「私は、登別に行ったよー。また行きたいねー」などと、日本語で日本の温泉の話をするのです。そのご縁で、私には、日本の温泉が大好きな「トオサン」のお友達が何人もいます。「トオサン」たちと話をしていると、あー、日本語教育を受けた台湾のこの世代の方々にとって、日本の温泉は憧れなのかなと感じていました。そんな経験もあり、台湾で日本の温泉を紹介する本を出版したいな、と思うようになり、昨年の12月に『尋訪絶世好湯 「日本・台湾」 泡湯達人的露天温泉旅行』(西遊記文化刊)の出版にいたったわけです。

ちょうど、私が、台湾の温泉に通っていた4年前に、共通の知り合いの「トオサン」に紹介してもらい著者の平野久美子さんと台北でお食事をさせて頂く機会がありました。その時に、平野さんは「トオサンの桜」の取材をされていました。それから2年ほどして、「週刊ポスト」のシリーズ“ポスト・ノンフィクション”で連載をされ、私はその記事で、当時、とても身近に感じていた「トオサン」の日本への想いの強い気持ちを知りました。連載時から、早く単行本にまとまらないかなと楽しみにしていた、私にとって待望の1冊です。

実は、これから読みます。
とってもたのしみ。

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